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非同期ワークフロー実現のためのユニファイドコミュニケーション戦略

会議の公平性を確保してリモートワークやハイブリッドワークをサポートするため、ユニファイドコミュニケーション戦略の発展とテクノロジーへの投資が進められる中、非同期ワークフローが注目を集めています。

パンデミック以前からすでに増え始めていたリモートワークやハイブリッドワークは、2019年にはナレッジワーカーの27%、全労働者の17%を占め、企業や組織がそのビジネスや文化に適した度合いを見出す中、増加の一途をたどっています。実際、研究者によると、2022年末までに北米の全専門職の25%がリモートに移行し、その後もこの割合は上昇していくことが見込まれています。バーバードビジネススクールのプリスウィラジ・チョードリー教授をはじめとする識者は次のように言明しています。「おそらくこの先10年のうちに『リモートワーク』という呼び方はなくなり、単に仕事と呼ぶようになるでしょう」

こうした非同期型のコミュニケーションスタイルは急速に主流になってきており、リアルタイムの会議やプレゼンテーションは、録画されたイベントへと進化しつつあります。こうした録画は、オンデマンドで閲覧したり文字起こしとして利用したりできます。非同期ワークフローのメリットを活用しつつ失敗を回避するには、思慮深い計画と適切なテクノロジーが必要になります。

非同期ワークフローの定義

非同期ワークフローとは、リアルタイムでないあらゆるコミュニケーションやプロセスを指すもので、テキストメッセージ、ポッドキャスト、オンデマンドウェビナー、ビデオコンテンツ、Eメールなど、ビジネスや生活の中で数多くの例が見られます。誰かが自身のタイムライン上で作成したコンテンツを、ほかの人が都合のよいときに閲覧したり、繰り返し見直して共有された情報を参照したりできます。また、このワークフローでは、複数のプラットフォームにわたる情報に簡単にアクセスすることもできます。

リモートワークやハイブリッドワークがビジネスにより強固かつ包括的に統合されるようになったことや、タイムゾーン間での効果的なコラボレーションへのニーズにより、こうした非同期ワークフローがナレッジワーカーにとって日常的なものとなりました。また、このワークフローは今日の職場で最も求められる柔軟性ももたらします。

Bose Professionalのマーケットリードを務めるマーティン・ボドリーは次のように述べています。「非同期型のコミュニケーションにより、継続的に柔軟性を強化できます。物理的な場所だけでなく、時間についても同じことが言え、毎日の予定にも柔軟性をもたらします」

非同期ワークフローが主流に

企業ではこれまで、主要な従業員がさまざまなタイムゾーンにわたる環境におけるワークフローやコラボレーションの促進に、ユニファイドコミュニケーションに依存してきました。たとえば、東海岸のテクノロジー担当の責任者であれば、アジアに拠点を置く開発チームとの連携に非同期型のコミュニケーションに大きく頼る必要があると考えられます。

今日、情報を録画して、同じ場所にいる従業員も柔軟に利用するというトレンドにおいて、ビデオツールの使用が拡大し、ツールへの慣れも見られるようになっているなか、これはさらに進んでいます。この需要は、オフィスで最も馴染みのある製品のイノベーションを促進しています。

「Microsoftは、これまでプレゼンテーションの録画をサードパーティ製品に依存していましたが、PowerPointの最新のリリースで録画ボタンが追加されました」と、ボドリーは言います。「これは、さらなるコンテンツキャプチャーツールに対する今日の市場における顧客の需要を証明するものです」

非同期型のコラボレーションを促進するイノベーション

ZoomやMicrosoft Teamsなどのユニファイドコミュニケーションプラットフォームの採用の拡がりに加え、ハードウェアの進化も続いていることから、テクノロジーインフラストラクチャー企業は非同期ワークフローの本来の価値を認識する必要があると、ボドリーは指摘します。

「ハードウェア市場では、高性能なコンテンツキャプチャーに対応し、高品質で高度なスタジオ照明や高機能なオーディオ性能を備えたデスクトップ機器が登場しています」と、ボドリーは言います。

文字起こしも、記録から会議の公平性にいたるあらゆる面で重要な役割を果たします。一部のプロバイダーは、AIを活用した文字起こし機能を提供しており、その精度はますます高まっています。

「これにより非同期ワークフローの価値がさらに高まっています。文字起こしは後で読むことができ、発言者の名前も記録されるからです」と、ボドリーは指摘しています。文字起こしは、翻訳やローカライズの土台としても利用でき、国際的な多言語のチームにおけるコミュニケーションの障壁の排除にもつながります。

非同期ワークフローでコラボレーションを強化

非同期ワークフローを適切に導入することで、数多くのメリットが得られます。その筆頭が、特にリアルタイムの環境では貢献しづらいと感じているチームメンバーのコラボレーションの向上です。

「ライブの環境では、特定の人がいつも発言する一方で、他の人は遠慮したり、返答を検討するのに時間がかかったりすることもあります。これに対し、非同期型の環境では誰もがより発言しやすくなります。つまり、より公平な貢献の機会を醸成できるのです。参加者全員から意見を聞くことができるため、これは大きな価値となります」と、ボドリーは述べます。

さらに、非同期型のコミュニケーションやコラボレーションは、忙しいスケジュールを理由に会議を欠席する必要のある経営陣や主要な関係者の参加も促すことができると、ボドリーは強調します。また、非同期型の会議は、時間を節約し、週次の簡単なミーティングやプロジェクトの進捗などのコンテンツを録画するのにも使用できます。このような録画したコンテンツは自由に閲覧することができます。

オーディオおよびビジュアルテクノロジーの選び方

円滑な非同期ワークフローの促進には、テクノロジーへの投資が非常に重要です。ライブ会議の映像の乱れはある程度許容される場合もありますが、録画の質を最大限に高めるには、可能な限り円滑で、自然な体験を実現することが重要です。オーディオとビジュアルの品質は、再生の質から、正確な文字起こしの生成まで、あらゆることに影響を及ぼします。「この非同期ワークフローのために録画しているコンテンツのオーディオの品質が最も重要です」と、ボドリーは言います。

非言語コミュニケーションの重要性を鑑みると、ビデオキャプチャーやディスプレイも考慮する必要があります。ボドリーは言います。「コンシューマー向けソーシャルアプリにおいて高品質のビデオキャプチャーがどれだけ普及しているかに着目すると、ビデオに収めるコンテンツの質に対する優先度が高まっていることが分かります。私たちは皆、高品質な体験を期待しています。コミュニケーションの手段は言葉だけではありません。ボディランゲージや顔の表情、抑揚などでもコミュニケーションを取っています。それらすべてを捉えることができます」

IT担当リーダーは、オーディオやビデオの品質を考慮して、さまざまな環境での高品質の録画や再生をサポートするテクノロジーを検討する必要があります。

個人のリモートワーカーやハイブリッドワーカーであれば、ノイズキャンセリングヘッドセットを使用することで、プロ品質のオーディオを実現し、集中の妨げとなるノイズを容易にブロックできます。小規模から中規模の会議室では、カメラ・スピーカー・マイク一体型ビデオバーにより、簡単な操作でユニファイドコミュニケーションプラットフォームでの高性能のオーディオ・ビデオを使用できます。

たとえば、Bose ProfessionalのVideobar VB-Sは、4つのビームステアリングマイク、4K対応ウルトラHDカメラ、定評あるBose Professionalサウンドを提供し、最大3 x 3 mの空間に対応します。Bose Professional Videobar VB1は、6つのビームステアリングマイクなどのさらに幅広い性能を提供し、VB-Sと同様の高品質の録画および再生体験を実現。最大6 x 6 mの会議室に適しています。

成長し続けるスペース

過去2年間で職場は大きな変化を遂げ、今後も変化と進化は続いていきます。企業では、今日の働き方に応じてテクノロジーに対するアプローチを再考しており、これが将来的に重要な競争上の優位性となります。Z世代以降の世代を職場に迎えるにあたり、非同期ワークフローとユニファイドコミュニケーションツールへの依存は高まる一方となるでしょう。

「十代の若者に目を向けてみてください。私にも3人の子供がいますが、子供たちのスマートフォンの使い方を見ていると、通話は月に1度か2度ですが、メールや通知は数えきれないほどです。この世代の子供たちが皆このように育っているとすると、非同期型のマインドセットが職場において大きな影響を及ぼすことになります。実際、これはすでに始まっています」と、ボドリーは言います。

非同期型のコミュニケーションのための適切なツールの導入は、現代の従業員の可能性を解き放つだけでなく、組織の次世代の生産力を実現する重要な基礎を築くことにもつながります。

ノートPCでビジネスプレゼンテーションを視聴する従業員

非同期ワークフローは、プロジェクトのコラボレーションからパーソナライズされた会社の最新情報まで、幅広いメリットをもたらす高品質のコンテンツへのアクセスを可能にします。