ものが散らかった状態は現代の日常的な風景ですが、会議室のテーブルも例外ではありません。そのため、最新の会議用デスクは、会議で使用する各種電子機器に対応する設計で、ケーブルや一体型の電源、接続ソリューションなどを収納できる溝も備えています。会議の出席者は、スマートスピーカー、スマートフォン、タブレットなどを会議室のテーブルに持ち込みます。
問題は、仕事のためのスペースを確保しなければならないことです。テーブルをそういった機器だけで埋め尽くすわけにはいきません。天井埋込型スピーカーと天井取り付けマイクを組み合わせて、適切なシステムプロセッサで管理することで、この問題を解消できます。
天井埋込型マイクを使用すれば、デジタルシグナルプロセッサー(DSP)でゾーンを設定し、室内の特定エリア(会議用テーブルの真上など)の音のみを拾い、他のエリアの不要な音を遮断できます。この統合型マイク/スピーカーソリューションの代表的な製品がBose ProfessionalのES1 Ceiling Audio Solutionです。EdgeMax EM180天井埋込型スピーカー、PowerSpace P2600Aアンプ、ControlSpace EX-440C音声会議用信号プロセッサー、Sennheiser TeamConnect Ceiling 2マイクがセットになっています。マイクとスピーカーはいずれも天井に埋め込むことができ、DSP装置とアンプは近くのキャビネットに目立たないように収納できます。
天井埋込型マイクにより、雑多なケーブルから解放されるだけでなく、一貫したカバレージと明瞭なスピーチが実現します。さらに、紙をめくる音やタイピング音などの人為的な雑音や、空調設備や近くのファンからの振動も遮断できます。天井埋込型オーディオシステムで使用するスピーカーの数は、部屋のサイズと座席数によって決まります。大型の会議室でも、天井マイクと複数のスピーカーがあれば、出席者全員の音声を均一に収音し、届けることができます。すべてのスピーカーを出席者の近くに配置して、より広範囲にわたってバランスの取れた音場を確立できるため、全体の音量レベルを下げることができます。音声を均一に届けることができるため、どこに座っても全員の声を聞き取り、自分の声を確実に伝えることができます。
ワークフローをネットワーク化することで、プレゼンテーションシステムやコントロールシステム(ルームスケジューリングを含む)など、会議室内のすべてのシステムを出席者全員が利用できるようになるため、会議の効率が向上します。さらに、Power over Ethernet(POE)により、1本のケーブルでデータと電源をIP対応デバイスに供給できるため、会議室の配線をさらに減らすことができます。
ビデオバーは、シンプルなUSB接続により、AV機能をコストメリットの高い単一のユニットに統合したものです。効率を求める声はかつてないほど高まっています。ビデオ会議はオフィス環境全体に普及し、いまや、ハドルルームから役員室まで、さまざまな場所で実施されています。そのため、企業の通信インフラ全体をカバーする複数のビデオ会議システムが必要です。そして、ZoomやGoogle Meet、Microsoft Teamsなどの主要な音声会議プラットフォームに対応していることも求められます。解像度の高い映像と音声、さらに柔軟な接続性と容易なセットアップにより、IT管理者の負担を大幅に軽減し、他の重要な作業に専念させることで、業務の効率化を達成できます。
Harvard Business Reviewの調査によると、ものが散らかった環境は、認知、感情、行動などに悪影響を及ぼし、それが意思決定、対人関係、集中力の低下を招きます。天井埋込型スピーカーやマイクなどのツールとともに、関連する製品やテクノロジーを利用することで、整然とした会議室環境を容易に作り出し、会議の生産性を高めることができます。