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ワークスペースに適切な天井スピーカーを選択する方法

スピーカーが誕生したのは1世紀以上も前のことですが、天井に取り付けるアイデアが考案されたのは1970年代になってからでした。発案者については諸説ありますが、いずれにしても、美観とテクノロジーを兼ね備えた“最先端”の会議室にしたいと思う企業にとって、このアイデアは魅力的です。現在、天井スピーカーはオフィスのスピーカーシステムや会議室の設計で導入される定番の設備となりました。内観に溶け込み、シンプルで整頓された空間を維持するとともに空間全体に均一なサウンドを届けています。

天井スピーカーとは

天井埋込型とペンダント型(吊り下げ型)のスピーカーがあります。初期の頃は、天井タイルに設置用の穴を空ける基本的なタイプのものしかありませんでした。しかし現在では、スピーカー本体が標準の天井タイルサイズのものなど、設置しやすいものも登場しています。

さらに最先端のモデルは、単なるスピーカーの域を超えた包括的なシステムとなっており、デジタル信号処理(DSP)で指向性や音量制御ができる上に、アンプも内蔵されているものもあります。こうしたスピーカーの目的は空間に均一なサウンドを届けることです。会議室や役員会議室といったミーティングスペースに設置する場合でも、アナウンスや構内放送、BGMを流すPAシステムの一部として広いエリアで使う場合でも、この目的は変わりません。ここでは、会議スペースで使う天井スピーカーに焦点を当てていきましょう。

使用する理由

会議室の広さによっては、肉声だけでは室内にいるすべての人に声が十分に届かない場合があります。また、会議室前方のスピーカーだけでも、場所によっては十分に聞こえない可能性があります。例えば、一番奥の座席には前方の座席に最適な音量よりも、より大きな音量が必要だからです。

天井埋込型スピーカーは、頭上から空間全体に均一なサウンドを届けることでこの状況に対処します。天井に設置すれば、音の拡がりを妨げる障害物もありません。たとえば、会議室の椅子の背もたれが高く、さらにそこに人が座った場合、室内の音エネルギーは驚くほど吸収されたり屈折してしまうことがあります。こうしたことから、数十人の参加が想定されるような大型会議室には、天井埋込型スピーカーが理想的なソリューションと言えます。さらに天井埋込型スピーカーは、空間の美しさを考慮したい場合にも最適です。洗練された薄型デザインで、視界に入ることも無く室内全体の景観が維持できます。

スピーカーの選択方法

現在このカテゴリーには数多くの選択肢があります。ベーシックなパッシブスピーカーから、DSPとパワーを兼ね備えた包括的な天井スピーカーシステムまで多種多様です。たとえば、Bose ProfessionalではES1 Ceiling Audio Solutionという名前通りのソリューションを提供しています。これは複数のコンポーネントを組み合わせたシステムで、BoseのControlSpace音声会議用信号プロセッサー、PowerSpaceアンプ、EdgeMax EM180天井埋込型スピーカーなどで構成されています。天井スピーカーの信号ルーティングと音声制御に加えて、DSPにはアコースティックエコーキャンセレーション(AEC)テクノロジーなどの必須機能が搭載されています。AECは遠隔会議の音声がテーブル上のマイクに拾われてスピーカーから再生されることを自動的に防ぐ機能です。また、DSPは室内のオーディオカバレージの制御も使用されます。これは、壁や窓など反射面への音の放射を抑え、空間内の音声明瞭度を確保するのに役立ちます。その他に考慮すべき重要な点は、以下などがあります。

  • 背面が閉じているスピーカーを選択します。ほこりや水気がスピーカー内部に入り込まないため性能の低下を防ぐことができます。
  • 一部のスピーカーでは、スピーカーの放射パターンが360度のものもあります。また、あらかじめ設定した角度で空間の特定の場所に狙いを定めて音声を届けることができる「ウェーブガイドテクノロジー」を搭載するスピーカーもあります。一般的なウェーブガイドのプリセットは90度または120度です。放射パターンは、音が反射しやすい面に音声を放射しないようにするために重要です。

設置場所

もちろん天井に設置するのですが、その前に基本的な測定項目があります。例えば、部屋の奥行きと幅、天井の高さ、リスナーの高さなどで、これには決まったやり方が存在します。複数のスピーカーがあれば、それぞれのスピーカーの音量をさほど大きくしなくても、全体のカバレージを広く確保できる事も知っておくとよいでしょう。こうしたカバレージを実現する構成は様々ですが、施工業者やインテグレーターは、それぞれの空間に最適な構成を見極めることができます。

仮に、会議室にBose ES1やDS4のような天井埋め込み型のオーディオソリューションが必要ならば、その建物の別のエリアでも天井埋込型スピーカーが求められているかもしれません。具体的には、オフィスビルのロビー、オープン型のワークスペース、廊下などです。その際、スピーカーの用途も想定しておきましょう。BGMを流すのか、音声アナウンスか、それとも両方か…などです。

理解しておくべき点は、天井埋込型スピーカーは分散型サウンドシステムの一部としての設置が意図されているということです。つまり、この言葉のとおりに、複数のスピーカーが空間全体・リスナー付近に配置されていることで、各スピーカーの出力レベルは下げることができます。このようなスピーカー配置の設計は、スピーカーを部屋の片側に配置する、いわゆる「ポイントソース設計」とは大きく異なります。また、もしも天井が高い部屋や吹き抜けがある空間の場合、頭上に設置するスピーカーには他のタイプ(ペンダント型)を検討します。こうした場所では、天井からスピーカーを吊り下げた状態で一般的な天井の高さに近づくよう、スピーカーのワイヤーの長さを調整します。

天井スピーカーの価値

天井埋込型スピーカーを使用すると、より優れた音質で会議体験を向上させることができます。音声が明瞭で聞き取りやすくなれば、アイデアも伝わり、コミュニケーションが活発になります。さらに、天井スピーカーに搭載されるテクノロジーは著しく進化し、コラボレーションをさらに向上させています。たとえば、Bose ProfessionalのES1 Ceiling Audio SolutionはMicrosoft Teams認定を取得しており、ユニファイドコミュニケーションをシームレスに統合した会議室一体化音声システムソリューションを提供します。天井スピーカーを賢く取り入れることで、美観の整った会議室でスムーズなミーティングを実現できるのです。

Bose ProfessionalのES1 Ceiling Audio Solutionが導入された会議室で、テーブルのまわりに従業員が座っています。

Bose ProfessionalのES1 Ceiling Audio Solutionは、スピーカー、DSP、アンプを組み合わせたシステムです。