導入事例 – 礼拝施設 | ロッサーノ大聖堂

概要

プロジェクトについて

神々しいロッサーノ大聖堂(イタリア語:Cattedrale di Maria Santissima Achiropita)は、イタリアのコゼンツァにあるロッサーノで11世紀に建築されました。ビザンツ時代のギリシア語で、「Achiropita(アキロピタ)」は「人間の手で描かれたものではない」や「奇跡的な起源からなる」という意味で、この教会の美しさと存在感はまさにその称号を体現しています。

また、この大聖堂は神の介在によって生み出されたとされる「Achiropita Madonna(アキロピタの聖母)」の壁画で知られています。大聖堂には、4つの身廊と3つの後陣に加え、14世紀に建てられた鐘楼と洗礼盤があります。

大聖堂はアキロピタの聖母のフレスコ画を中心に建築され、現在はネオゴシック様式の祭壇に囲まれた柱に支えられています。この象徴的なフレスコ画は、大聖堂の建築中に石の上に奇跡によって現れたとされ、聖母マリアがその子を左腕に抱いた姿を表していると言われています。

ロッサーノ大聖堂の内部画像1
ロッサーノ大聖堂の内部画像2

その豊かな歴史とそれを物語る荘厳な佇まいによって、大聖堂はキリスト教信者から崇敬を集め現在も信徒が礼拝のためにロッサーノ大聖堂に集っています。そして、大聖堂の厳かな空間と歴史を湛えたその雰囲気を損なうことなく、礼拝体験を提供できるオーディオソリューションが求められていました。

ここで祈りを捧げる信徒が、礼拝の言葉を明瞭に聞くことができるようサポートするソリューションを備えることで、この大聖堂は世界で最もパワフルな大聖堂の一つとしてこの先何十年先も礼拝者のニーズを満たすことができるのです。

建築の観点から見るとこの大聖堂の構造は独特で、多くの教会に見られる中央の身廊と2つの側廊に加え、4番目の身廊が西側に配置されています。

この西側の身廊の構造は音響的に弱点があり、以前のオーディオシステムではこのエリアにいる信徒に豊かで明瞭なサウンドを一貫して提供することができませんでした。特に儀式や礼拝の間、スピーチや音楽が不明瞭になることが多く、この制約により大聖堂で音楽イベントを計画することができず、祝典なども限定せざるを得ませんでした。

Bose Professionalのソリューション

MG Tecnosistemi社のテクニカルマネージャー、ジュゼッペ・ムンノ氏は、大聖堂の美しさを損ねることなく革新的な技術を統合する最適なバランスが重要であると考えていました。システムを評価していく中で、従来のコントロールシステムもサウンドシステムと同様に制約があり、祝日の礼拝、結婚式、洗礼など、空間の多様なニーズをすべて満たすことができないことが分かりました。

この欠点は、西側の身廊で行われる少人数の儀式では特に顕著でした。

こうした小規模の親密な儀式の際に、大聖堂の他の部分を排除できないことで、不要なエコーや残響が生じていたのです。MG Tecnosistemi社は、同社のBose Professionalパートナーとの協力により、大聖堂に必要なシステムを明確にしていきました。

ロッサーノ大聖堂の内部画像3

「Bose Professionalとは緊密に連携することができました。初めに、以前のシステムのサウンドシミュレーションを聴かせてくれ、彼らが設計していたシステムのサウンドと比較しました。その差は歴然でした。驚くほどサウンドが改善していたのです」

— MG Tecnosistemi社テクニカルマネージャー、ジュゼッペ・ムンノ氏

ロッサーノ大聖堂の内部画像4

完成したソリューションは、Panaray MA12ラインアレイスピーカーを大聖堂全体に設置した、マルチゾーンボーズサウンドシステムでした。このシステムであれば、問題の多い音響空間でも明瞭なスピーチと最高の音質を届けることができ、この唯一無二の空間で信徒は穏やかな気持ちで集中することができます。

従来のシステムでは50台のスピーカーを使用していましたが、新しいボーズのマルチゾーンソリューションでは、わずか38台のMA12スピーカーでより優れたカバレージと明瞭さを提供しています。このうち10台は中央の身廊に、12台は2つの側廊に、4台はモニターとして祭壇エリアに、そして残りの12台は4番目の身廊にそれぞれ配置されています。

このシステムでは、PowerMatch PM8500Nパワーアンプが3台使用され、ローインピーダンスでパッシブ接続されています。 また、システムの中枢は、聖具室に設置されたBose ControlSpace ESP-1240XプロセッサーとControlSpace CC-64コントロールセンターで構成されています。全体のシステムは、教会で定期的に使用する用途に合わせて一連のプリセットが予めプログラムされており、使いやすい専用のインターフェースによって管理されています。これにより、パワフルなパフォーマンスをシンプルな操作でシームレスに実現できます。

こうしてもたらされたオーディオ体験は、大聖堂の期待をすべて満たすものであり、これにより礼拝者や信徒の幅広いニーズに応えられるようになりました。さらに、この歴史あふれる空間の魅力はそのままに、大聖堂はこの先何年もインスピレーションを与え続けることができるのです。

ロッサーノ大聖堂の教区司祭、ドン・ピエトロ・マデオ氏は次のように述べています。「現在は、大聖堂のすべてのエリアがカバーされ、独立しています。エリアを特定の祝典に使用する際には、適切なプリセットを選択するだけで、あとは自動で調整されます。以前のシステムで起こっていたような、マイクのハウリングやその他のネガティブな音響効果も出なくなりました。大聖堂の後ろからでも、合唱の歌が前列の席と同じ音質でしっかりと聞こえます」

MG Tecnosistemiロゴ

パートナー: MG Tecnosistemi社
MG Tecnosistemi社は、設備管理部門で長年にわたる実績を持ち、電気、電子、オーディオビジュアル、システムインテグレーションの分野での豊富な経験と専門性を備えています。同社は、15年にわたるロイヤルパートナーです。

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