コロンビアのレンタル会社、Iluminación Jaime Dussan社が初めてBose Professional ShowMatchスピーカーを使用したのは、実験としての運用でした。1週間にもおよぶAguinaldo Boyacenseフェスティバルでの、何組もの多様なパフォーマンスや何千人もの観客の中での過酷な状況に、ボーズの新しいラインアレイが耐えうるかどうかを見極めるためです。
ILUMINACIÓN JAIME DUSSAN
システムはテストにパスしました。事実、期待を大きく上回る結果が得られ、わずか1か月後、このレンタル会社はPuerto Gaitán Summer Festivalで再びシステムを採用しました。
ただし、今回は知名度の高い音楽フェスティバルであるRock al Parqueの24回目。Iluminación Jaime Dussan社がイベントのオーディオビジュアルの全サービスを提供することになりました。
ラテンアメリカ全域における最も重要なフリーフェスティバルの1つであるRock al Parqueは、Bogotá City HallとDistrict Arts Instituteが主催。世界中の多様な音楽を讃える包括的なイベントとして愛されています。
Iluminación Jaime Dussan社は、単体で15,000の観客を収容する、フェスティバルで最も人気のあるステージ、Lago StageにShowMatch DeltaQラインアレイシステムを使用することを決定しました。3日間のフェスティバルを通して、Lago Stageではメタル、スカ、ハードロック、アシッドジャズ、レゲエなどの多様なジャンルのバンド18組が演奏します。幅広いラインナップのアーティストやそれぞれのサウンドエンジニアの要求を満たすことは、Iluminación Jaime Dussans社や、技術スタッフがこのステージの運営を担当した同社のパートナー、P.A.Sound Colombia社にとって、大きな挑戦でした。
「Rock al Parqueは、必要とされる電力とSPLの面でシステムにとっても大きな試練となりました。ですが、機器の反応は驚くべきものでした。あれほど素晴らしいサウンドを実現できるとは思っていませんでした」と、Iluminación Jaime Dussan社のジェネラルマネージャー、ジェイミー・ダッサン氏は言います。
パブロ・マテウス氏は、P.A.Sound Colombia社のチーフエンジニアであり、フェスティバルでのシステムのパフォーマンスの責任者であるメインエンジニアでした。Simón Bolívar Metropolitan Parkの湖のほとりにあるこの広大なオープンコンサート会場を下見した際に、システムにとっては試練になるだろうとマテウス氏は悟りました。カバレージ、音圧、明瞭さ、これらはすべて、特に湖に近いことによる会場の音響課題の中では、いつもと同じように不可欠な要素となります。
マテウス氏は、17台のモジュールからなる2組のShowMatch DeltaQアレイをメインとして設置することに決めました。各モジュールには6台の追加モジュールをフロントフィルとして配置しました。
それに加え、32台のSMS118サブウーファーを追加。16台を地上に、残りの16台を側面に吊り下げて設置しました。さらに、ステージから60メートル(200フィート)の位置に、各7基のモジュールからなる2組のラインアレイによるディレイシステムを、櫓を組んだ上にセッティングしました。また、システム全体をBose ControlSpaceプロセッサー、Dante Controllerソフトウェア、およびPowersoftのArmoníaソフトウェアによって制御するようにしました。
マテウス氏はこの直近のテストを総括して、次のように述べています。「Rock al Parqueは毎回、限りない試練なのですが、設置を進めるうちにShowMatchに対しての信頼感が高まっていきました。このシステムを選んで正解だったと思います」