導入事例 – 商業施設 | ケレタロ・メトロポリタン・センター

概要

プロジェクトについて

ケレタロ・メトロポリタン・シアター&コンベンション・センターは、メキシコのメキシコシティから2時間ほど離れた都市、ケレタロにあります。ここは、地域コミュニティや企業などが参加型イベントやパフォーマンスを催すなど活気のある施設ですが、こうしたイベントに相応しい新しいシステムを必要としていました。

2018年に、同センターの技術・運営チームは、音響や映像体験をより向上させ、これまでよりダイナミックでハイレベルなアートパフォーマンスや、企業によるプライベートイベントなどを地域中から誘致する目的で、オーディオシステムの全面改修プロジェクトを開始しました。

このプロジェクトでは、劇場内の3つのホールが対象となりました。1つ目は、コンサートやオペラ、ミュージカルや芝居など、さまざまなイベントに適したメインホール。2つ目は、汎用性が高くオーディエンスとの親密な雰囲気が求められるイベントに最適なエクスペリメンタルホール。3つ目は、演劇やダンス、身体表現パフォーマンスのために設計されたダンスホールです。

オーケストラのリハーサル
ケレタロ・メトロポリタン・センターの屋外

AVソリューションのインテグレーション会社、Ponle Audio社の取締役であるイワン・ロメロ氏が中心となって提案された設計は、各ホールでの音声の明瞭さ、全体のカバレージ、および音質の改善を中心としたものでした。サイズの異なる空間、幅広い用途、パフォーマンスの種類などを考慮し、それぞれの目的に最適な音響システムを提供することが求められていました。

最も大きな課題となったのは、メインホールの上階のバルコニー席で最適なカバレージを実現することでした。以前のラインアレイシステムでは、バルコニーまで音声を届けるためには音量を上げるしかなく、その音量によって下の座席エリアでは音声が歪んで聞こえてしまっていました。

Bose Professionalのソリューション

エクスペリメンタルホールの目標は、ホールで行われるさまざまなアクティビティやアーティストの芸術表現に対応できる柔軟性を備えたサウンドシステムを実現することでした。この柔軟性により、ゲストに対して優れた体験を提供できるだけでなく、スペースの使用を検討しているクライアントにとっても、より魅力的な会場として認識されるようになりました。

同シアターのオーディオエンジニア兼制作監督であるジョエル・ラミレス氏は次のように述べています。「オーディオの面では、カバレージと明瞭さが最優先でした。音圧には配慮しているので、単に音が大きく出せる機材を探していたわけではありません。我々に必要だったのは、絶対的な明瞭さと聞き取りやすさでした。それを実現してくれたのがBose ShowMatchシステムだったのです」

メインホールのシステムには、システムの中枢としてBose ProfessionalのShowMatch DeltaQラインアレイスピーカーテクノロジーが採用されました。さらに、PowerMatch PM8500パワーアンプとControlSpace EX-1285Cプロセッサーで駆動するRoomMatch Utilityスピーカーも設置され、そのパワーと汎用性の真価を発揮しています。

ケレタロ州メトロポリタンセンターシアターとコンベンションセンター
ケレタロ・メトロポリタン・センター

また、3階バルコニーに均一なカバレージを確保するため、劇場上階のキャットウォークからシステムを吊り下げて設置しました。ここではShowMatchスピーカーが1 + 2 + 2 + 2 + 1の構成で配置され、合計8台のモジュールがオーディエンスに見えないように設置されています。有孔グレーメッシュカバーで覆うことで、天井の外観をさらに引き立てる要素にもなっています。さらに、壁際の座席や3階バルコニーエリアでも豊かなオーディオ体験を実現するため、RoomMatchスピーカーシリーズが会場全体に戦略的に配置されています。

この新しいオーディオシステムにより、エクスペリメンタルホールはオーケストラのリハーサルの他、芝居、ミュージカル、テレビ番組、企業のイベントなどのニーズにも対応できるようになりました。

ダンスホールは、583平方フィートの小規模なスペースで、メインホールに出演するダンサーのリハーサルやウォーミングアップに使用されます。ここではBose L1 Model IIポータブルラインアレイシステムが2台配置され、必要に応じて音出しができるようになっています。ポータブルかつ直感的で使いやすく、また技術者を必要としないため、ダンスアーティストやインストラクターが自身でこれらのスピーカーを操作することができます。

ダンスホールは、583平方フィートの小規模なスペースで、メインホールに出演するダンサーのリハーサルやウォーミングアップに使用されます。ここではBose L1 Model IIポータブルラインアレイシステムが2台配置され、必要に応じて音出しができるようになっています。ポータブルかつ直感的で使いやすく、また技術者を必要としないため、ダンスアーティストやインストラクターが自身でこれらのスピーカーを操作することができます。

シアターの前にあるコンベンションセンターでは、展示会や会議、ミーティングに最適な広々としたスペースを提供しています。2階に2部屋、3階に8部屋の合計10部屋の多目的イベントルームを備え、それぞれ個別でも統合しても使用できるため、大型のスペースに統合すれば数百人のゲストを迎えることができます。

この10部屋には、Bose Panaray MA12スピーカーとPanaray MB4サブウーファーが各1台ずつ配置され、これらすべてがDanteネットワークで接続されています。このシステムにより、1つの音源を個別の各スペースまたはすべての部屋で同時に聞くことができます。

どのホールも、パフォーマンスのインパクトを余すことなくオーディエンスに届けることができる音響システムが実現しました。

これらの成果は、技術面の改善以上の影響をもたらすことになりました。同センターの運営責任者のヘクター・キンテロ・マルティネス氏は次のように述べています。「サウンドと照明のインフラにより、当シアターはセントロバヒーオ地域随一の文化施設となることができました。音質が大幅に改善され、プロデューサーから企業まで同じように感じてくれています。この改修で、これまでよりさらに多くの魅力的なイベントを誘致することができます」

Bose ShowMatchスピーカー
ケレタロ州メトロポリタンセンターシアターのステージ

「ボーズのシステムに切り替えた瞬間、その成果は明白でした。大幅にサウンドが改善されていましたから」

— ケレタロ・メトロポリタン・シアターオーディオエンジニア兼制作監督、ジョエル・ラミレス氏

Ponle Audio logo

Ponle Audioは、オーディオプロフェッショナルのチームであり、お客様が必要とする最高のオーディオソリューションを提供します。私たちは、最高のオーディオデザインの提供に努めるとともに、継続した研修と教育を通して専門性を高めることに専心しています。これにより、可能性を見極め、お客様のビジョンを実現することができると考えています。

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