導入事例 | ソーンクラウン・チャペル

概要

ソーンクラウン・チャペルの「響き」を整えるBose Panarayシステム

音響的に困難な場所というものが存在します。音響を整えるのが非常に困難な空間です。その中でも上位を争うのが、アーカンソー州ユーレカスプリングのソーンクラウン・チャペルでしょう。この建物は、アメリカ建築家協会が選ぶ20世紀最高の設計の第4位に選ばれています。窓が425個、ガラス面積は6,000平方フィートにおよびます。高さ48フィートの木造建物は建築関連の多くの賞を獲得し、1980年の開設からの来訪者が600万を超えましたが、あまりありがたくない性質も備えています。ガラスや敷石のフロアなどの硬い表面が、AVシステムの設計者にとってまさしく「音響の悪夢」なのです。多くの響きわたる反響音のため、ボーカルが非常に聞き取りにくくなっています。音響を整えるための多くの努力が失敗に終わりましたが、Bose® Professional SystemsのPanaray® MA12EXシステムとBose PowerMatch® PM8500Nアンプの力により、問題の解決が試みられました。その結果、チャペルの33年の歴史で初めて問題の解決に至りました。そしてこの課題を解決したPanarayシステムは、2コラム(各サイド2台)のMA12EXモジュールとPM8500Nアンプ1台という最もシンプルな構成でした。

「ソーンクラウン・チャペルは音響的に大変に難しい環境にあります」とダグ・リード牧師は言います。「音楽については、どのサウンドシステムを使っても建物のいたるところで素晴らしいサウンドを聴くことができましたが、スピーチは問題でした。声がチャペルの後ろに届く頃には、何を言っているのか分からなくなってしまいます。毎週日曜には、参拝者から牧師の話が聞こえないとの苦情を受けていました。数年にわたって3種類の音響システムを試し、問題の解決を目指しました。良好なものもありましたが、苦情は続きました。もう策はないと考え始めていたところでした」

— ソーンクラウン・チャペル、ダグ・リード牧師

リード牧師は調査にかかり、音響やさまざまな解決法を研究し始めました。そして、特に困難な音響環境への対策に関して繰り返し登場するブランドを見つけました。それがボーズです。「Panaray MA12EXスピーカーはまさに私たちが必要としていたものだったので、すぐにボーズに問い合わせました」とリード牧師。それ以前にも、同教会は他のサウンドシステムメーカー数社に問い合わせをしていましたが、その反応は今一つでした。「ボーズがすぐに対応してくれたことが印象に残っています。頼りになると確信しました。間もなく、現場の担当者が調査に訪れました。他のメーカーの担当者は不確かで、明確な回答はありませんでしたが、彼らは建物とその問題に積極的に対応してくれました。彼らの自信と熱意が心に残り、ボーズに決めました」

ボーズがプロジェクトに選んだディーラー/インテグレーターは、オクラホマ州タルサのFBP Systems社です。「音響面だけでなく、多くの面で困難なプロジェクトでした」と話すのは、FBP Systems社のナショナルセールスマネージャー、マーク・ラブーフ氏です。「建築上、歴史上重要な建物であり、サウンドシステムの設置には多くの注意を払う必要がありました。竣工当時、空間設計者はスピーカーを隠すための造作を行っていました。建物の歴史的価値を損なうことのないよう、当初の造作に収まるスピーカーシステムが必要でした。MA12EXモジュールはちょうどいいサイズで、造作を覆っているグリルクロスに隠すことができました。さらに、造作の位置により、スピーカーは説教壇のマイクの背後に置く必要があります。これはフィードバックの大きな要因となりますが、MA12EXスピーカーであれば問題ありません。コラム式のスリムな筐体はどんな装飾にもなじみ、美観的にも問題ありません。MA12EXスピーカーはフィードバックに対処しやすく、厳密なパターン制御ができます。他の製品だと、この場所では機能しないと思います」

リード牧師は、長い間見つけることができなかった解決策をついに見つけたと感じました。「初めてシステムから再生される音声を聞いたときは、耳を疑いました。誰もいないチャペルの後ろでも、一語一句聞き取れるのです。感動を覚えましたが、それを最も感じたのは、チャペルで説教を聴いた何万もの礼拝の参加者です。聴こえないという苦情はありませんでした。それがすべてを物語っています。ボーズのスタッフは、長年私たちが解決できないと思っていた問題を解決してくれました。『嬉しい』と言うだけでは言葉が足りません」