概要
立命館大学は、京都を中心に4箇所にキャンパスを構え16学部、21研究科、35,000人の学生を擁する日本屈指のグローバル総合大学です。日本のみならず世界中から集まる学生達がそのキャンパスで多様な価値観や文化を肌で感じることができるよう、キャンパスデザインにおいても出会いと交流が活発に起こるよう考えられています。もっとも新しい大阪いばらきキャンパスでは、外周に塀を設置せず誰もが敷地の中に入ることができ、併設された公園やカフェ、コンビニエンスストアには学生だけでなく、地域の住民が憩い、交流しています。また校舎内においても、いつでもグループでの会話や議論ができるよう畳敷の小上がりがある共用部や廊下との境をなくして開放できる教室など、先進的なデザインが施されています。Bose Videobar VB1は、そんな立命館大学の多様性を支えるハイブリッド授業用の機材として20人から30人の中規模教室での使用を想定して導入されました。導入に至った経緯を立命館大学 情報システム部 情報基盤課の倉科健吾氏に聞きました。
「VB1を中規模教室向けに導入したところ、リモートで参加する学生側にしっかり音が伝わった実感がありました。ソーシャルディスタンスの確保のために教室内に散り散りに着席せざるを得ない状況なので、VB1の高いマイクピックアップ性能が活きたのです。しかも感染症対策によって大きくなった換気ファンノイズを集音除外ゾーンの設定によって軽減できるマスキング機能がとても効果的でした。すごく気に入った部分です。相手の発言もBoseらしいはっきりとした音で聞きとりやすいと評判です。」教室内を動き回って授業をする教員にとっては、マスクをしていても人物を自動認識して画角や寄りを調整するオートフレーミング機能をリモコンのボタン一つで起動できるのも好評だったといいます。加えて教室にカメラと集音マイクがあることの副次的なメリットもありました。
コロナによるパンデミックにより、立命館大学は急激な変革を余儀なくされました。しかし一方で新しい授業形態への大きな壁を乗り越える事を決断させるきっかけになったとも言えます。「コロナ禍がなければ10年先にできるようになったらいいと考えていたことを一気にやることになりました。でもそれによる環境と意識の変化によってたくさんの可能性にも気づきました。コロナが収束したあとも配信設備は標準装備として使っていきます。」と倉科氏。Bose Videobar VB1に代表されるオールインワンUSB会議デバイスがもたらすスムーズで活発な遠隔コミュニケーションは、対面で行う授業に遠隔地からも学生が参加するハイブリッドな授業形態を高い次元で実現します。