コロンビアアンデス山脈東部のボゴタから80マイル行くと、トゥンハの町。この町は学園都市であるとともに、植民時代の美しい協会、エレガントな建築、Plaza Bolivarと呼ばれる140,000平方フィートの広大なタウンスクエアなどがあり、人気のある観光地でもあります。トゥンハは、コロンビアでも最も古い祝祭であるAguinaldo Boyacenseを含む、数多くの国際的なフェスティバルが開催されることでも知られています。
Iluminación Jaime Dussan社
毎年行われるクリスマスの祭礼であるAguinaldo Boyacenseでは、パレードやスポーツイベントが行われ、カラフルなコスチューム、多くの音楽アーティストやバンド、オーケストラなどがにぎやかに共演します。祭礼は1955年から始まり、毎年トゥンハから25,000人が参加しています。
Iluminación社のレンタルチームは、Sound Republik社がShowMatchシステムをデモ用途に取り寄せたことを聞き付けました。チームは試用を希望し、Sound Republik社のオーランド・グティエレス氏に、システムが期待のパフォーマンスに満たない場合は、彼ら自身で解体することを条件として伝えました。
プレッシャーとなったのは、国内外の著名なエンジニア複数名が、それぞれの厳しいパフォーマンス要件に合わせてシステムをその性能の限界まで使用するという事実でした。
Bose Modelerサウンドパターン分析を使用してソフトウェアをセットアップすると、チームは、片側18基のShowMatchモジュールからなる2組のメインアレイとリアフィル用の6基のモジュールからなるアレイ、およびフロントフィル用のSM20モジュールによって、Plaza Bolivarの観客を完全にカバーできることを確信しました。
Iluminación社は合計で、54台のShowMatchモジュール、32台のSM118サブウーファー、7台のBose PowerMatchアンプ、6台のPowersoftアンプを使用し、Danteベースのネットワークでそのすべてを制御することにしました。
Plaza Bolivarでのその週のパフォーマンスは、毎日5~10組の異なる音楽パフォーマンスが組まれており、コロンビア民謡、サルサ、バジェナート、ポップ、ロック、さらにはメタルまで、幅広い音楽スタイルやジャンルにわたるステージになります。
多くのアーティスト、エンジニア、プロデューサーが、このようなイベントで通常使用されるシステムよりも明らかに小規模なShowMatchシステムでは、パワー不足であろうと考えていました。しかし、Plaza Bolivarでシステムからサウンドが再生されると、その不安はすぐに払拭されました。
「音声の明瞭さがよいですね。高音の解像度が高く、とても気に入りました。高域が豊かで明瞭に聴こえます。これはこのシステムの最大の利点ですね」と話すのは、ラテンポップシンガーNachoのFOHエンジニアを務めるマルセロ・サンフエザ氏。
Alkiladosのサウンドエンジニア、ルーチョ・フェルナンデス氏にとっても、ShowMatchシステムは快適だったと言います。「サウンドテストで1曲目を演奏した瞬間から、驚きました。正直に言うと、最初はあまり気が進まなかったのです。というのも、物理的により大きなシステムに慣れているからですが、演奏中のShowMatchの反応は素晴らしいものでした」
Aguinaldo Boyacenseの閉幕から3日後、Iluminación社はSound Republik社に連絡を取りました。ShowMatchシステムは彼らのテストにパスし、システムを再度使いたいとのことでした。今回はPuerto Gaitan 2018 Summer Festivalのオープンアリーナで、40,000人の観客の前で使用するとのことです。