概要
約16,700㎡を誇るこの13階建てビルのプロジェクトが始まったときに掲げられた第一の目標は、会議室をカスタム設計しクライアントが自分のデバイス(ノートパソコン、スマートフォンなど)を持ち込んで、シームレスに接続してプレゼンテーションできるようにすることでした。また、部屋の管理も合理化して効率を上げる必要がありました。
Triovest社は、サスカチュワン州最大級の多目的プロジェクト、River Landingにある3つのカンファレンスセンター内会議室でこの目標を実現するため、カルガリーに拠点を置くインテグレーター、Teatrx社にその設計、実装、保守を依頼しました。
Teatrx社は、会議製品ライン全般にわたって、ボーズとその製品開発に着目していました。ボーズ製品に組み込まれたテクノロジーと、ボーズが企業のワークスペースにもたらしたメリットを認めたムルバイア氏からの連絡を受け、ボーズとTeatrx社はパートナーシップを結ぶに至りました。同社のチームが採用したボーズのソリューションは、EdgeMaxスピーカー、ControlSpaceデジタルシグナルプロセッサー、PowerShareパアーアンプのほか、会議スペース内のテーブル下に格納したボックスでUSBとDante™を接続するControlSpace EX-UHで構成されています。
同社は、ボーズがビデオ会議のソフトウェアコーデック- Microsoft Teams、Zoom、Google Meetなど-に注力していることの重要性も認識していました。ビデオ会議を活用するトレンドが定着し始めた頃、Teatrx社は、クラウドサービスプロバイダーを採用する企業が増えるにつれて、ビデオ会議はより普及するだろうと予想しました。
ボーズとのコラボレーションによって、会議室内の音質とカバレージに最高レベルのソリューションを実現できたのです。また、ボーズのDSP処理により、室内のサードパーティ製マイクからの入力、そしてファーエンド(受け手)側への出力の両方に適切な音質が確保されてます。
Teatrx社はボーズのPowerShareアンプを活用して、それぞれの会議室に思い描いていたとおりの機能を備えたオーディオソリューションを実現しました。「非常に気に入ったのはPowerShareアンプの設置面積です。価格も良いですし、全体のソリューションに簡単に組み込めるのもメリットでした」とTeatrxのCEOを務めるスコット・ムルバイア氏は語ります。「当社がそろえた機器と一緒にハードウェアすべてをラックに集約したのですが、市場に出ていた競合他社の製品や古い機器と比べて、必要なスペースがはるかに少なかったのです」
このプロジェクトの成果として各会議スペースに生まれたソリューションは、柔軟なオプションを備え、最高峰のテクノロジーを実現する、使いやすく直観的なデザインでした。Triovest社とそのテナントは好意的な意見や感想を寄せています。このソリューションが多様性に富むテナントのニーズに応えていることを最も示しているのは、会議室の利用方法をほぼ誰にも教える必要がないという点です。ユーザーは、部屋に入ってパソコンを接続し、そこにある機器を操作するだけです。ユーザーが機材に詳しくなくても、HDMIケーブルを接続するだけで自動的にシステムが起動します。